【アル中】厚生労働省のHPに「お酒の適切な飲み方12条」みたいな事が書いてる。アル中は「それ(の内1つは)守ってるから良いんだ!」ってガブガブ飲んじゃうんだなコレが。
酒をやめた今だから思いますが、最初から酒は飲まないに越したことはないです。
そもそも酒が楽しい、美味しいというのはアルコールが見せている幻影に過ぎません。
離脱症状がある程度おさまってくるとそれがわかります。
飲み会の次の日の職場とかニオイがえげつないですから。
酒を飲まなくたって楽しいこと、やりたいことは山のようにあるし、むしろ酒で時間が取られないから有意義に過ごせる時間が増えます。
そういう環境的な事以外にも、アルコールは薬物的な怖さも常に付きまといます。
こうしてもうすぐ断酒1000日を迎えるってのに酒のことを文章に吐き出しているのも未練の表れかもしれません。
例えば、断酒したことで体が健康に戻り、今飲んだとしてもすぐにのたうち回って苦しむかというとそんなことはないでしょう。
ですが、それが酒によってどれだけ壊されたかは瞬時に忘れて一気に元の飲酒量まで戻り、さらには増えます。
薬物的な怖さってのはこういうところですよね。いわゆるスリップ。
当然、以前よりも悪くなり、年齢も上がってるのでどんどん取り返しのつかないことになります。今ままで多くの人がそれを経験していますから、自分だけは大丈夫とは思っていません。
今回はスリップをしないために酒を断ってからの体の変化を記しておこうと思いました。
起きた変化まとめ
全て酒が影響していたかはわかりませんが、結構たくさんの変化が起きました。
白髪が減った
僕は20代から白髪が多かったんですが、酒をやめて明らかに減りました。
奥さんに言われて気付いたんですが、髪を切った時に出る白髪の量が激減したので、断酒したことで何かしらの効果はあったと思っています。
年相応ちゃそうなんですが、以前は老けて見られるレベルで白髪が多かったんです。
そこまで目立っていた白髪が明らかに鳴りを潜めました。
体重が増えた
酒をやめてから体重が減るという話をよく聞きますが、僕は増えました。
増えるはずです。よく空腹になるのでめちゃ食べるようになりました。
アルコールは度数が上がるほど高カロリーになるので、ウィスキーを飲んでいた僕は相当なカロリーを取っていたと思います。
でも、それをやめても体重が減らないどころか増えました。
多分、酒を飲む時は何も食べなかったので、アルコールが僕のメインのカロリー源になっていて今はその代わりに食べ物がカロリー源になっただけですよね。
で、食べ過ぎてると。
味覚が正常になった。
アルコール依存者は脳のエネルギーがアルコールを代謝されてできる酢酸になるという話があります。
この記事にこの話の詳細リンクがあります。
そのため、糖は必要なくなり甘いものを摂らなくなるという記事なんです。
確かに僕も甘いものは全く食べなかったです。
特別食べたいと思うことがなかったし、周囲の酒飲みを見ても甘いものを食べる人なんていませんでした。
僕はそれだけでなく、異常な辛党でした。
酒飲みは塩辛いものを好みますが、その延長かもしれません。
蒙古ラーメン中本のカップラーメンはほとんど辛く感じませんでしたし、北極を食べてもあまり辛く感じませんでした。
僕が住んでいる街の駅前に、辛いものが評判のお店がって、そこで一番辛いメニューをペロリと食べてお店の人を苦笑いさせた経験もあります。
それが今は、ドーナツを好んで食べ、北極ラーメンは食べたいという気が起きなくなりました。北極ラーメンというか極端な味付けのものに興味が惹かれなくなりました。*1
酒をやめて、味覚が正常に戻ったんだと思っています。
よく眠れるようになった
眠れるというか睡眠の質が上がったんです。
睡眠でちゃんと疲れが取れるようになりました。
疲れが取れるので、やる気や清々しさを日々感じるようになりました。
これは精神面でも大きい変化だと思います。
酒を飲んでると、深く寝ている感じがしますが、お酒を解毒するために寝てる間にも体は働いています。
当然疲れは取れないんで起きてもダルいし、二日酔いもあって朝から活動的な行動なんて取れませんでした。
次の日を台無しにした方が多いかもしれません。
断酒を始めた頃に感じる「酒を飲まないと寝付けない」ってのは、感覚的には苦しいんですが、意外としっかり眠れてて疲れは取れてますし、2週間もすればその感覚は抜けて普通に眠れます。
精神が安定した
僕は毎年3月頃ひどく落ち込む時期があったのですが、それがほぼなくなりました。
感情の抑えがきかずに、イライラすることや意味もなく当たり散らしたりすることもあったんです。
全体的に攻撃的だったんですが、そういうことはほぼなくなりました。
ネガティブな感情自体が激減しました。
確かに今もうまくいかなかったり、納得がいかないことには怒りを覚えるんですが、以前はすぐカッとなってましたが、断酒してからは一呼吸おくように努める余裕ができました。
こうして客観的に見るとゾッとすることが多いですね。
酒に逃げるという選択がないので解決させる力も身についたように感じます。
飲み会に対しておもう事
酒を飲むより楽しい事が世の中にはたくさんあるんですが、酒を飲んでいると、アルコールの作用でお酒を楽しく感じてしまいます。
僕の経験から言ってます。
「なぜそう言えるか」ですが、僕は酒をやめてからも会社の飲み会や、親戚の飲み会などに顔を出していますが、過去あれほど楽しかった飲み会が普通に苦痛です。
酔っ払いの話が苦痛なんです。
面白い話は酒なしでも面白いはずなのに、酒の席の会話はそうじゃなかったんです。
自分も酔っ払っていると面白かったのですが、素面だと全くもってそうはなりませんでした。
こちらの話は聞かない、同じ話は何度もする、話が支離滅裂など、身に覚えがあるだけにこれまたゾッとします。
人の振り見て我が振り直せといいますが、他人が酔っ払っている姿を素面でみると飲酒欲求の抑止になりました。
断酒しないと分からないメリット
二日酔いにならないんですよ?
凄くない?
酒をやめると当たり前ですが、二日酔いになりません。
一番すぐ実感できる大きなメリットです。
二日酔いは簡単に1日を潰してしまいますから、それが無いだけで充実した一日を感じます。
こうしてみると、酒に囚われた人生を抜けたら色んな景色が広がってることに気づきました。
確かに10代ってそうだったよなと思い出します。
僕のように酒のある場に行って、そこにいる人たちを見て自分を戒める方法はよくないかもしれません。
僕はノンアルコールビールも普通に飲みますが、これも良くないのかもしれません。
酒に対する認識を根本から変えたつもりになっているので、自分自身ではスリップはしないと高を括っていますが、これまで何人もの人が同じ道を通った上でスリップしているということも知っていますので、気を引き締めてアルコールに対する恐怖と断酒をしてどうなったかを忘れないでおこうというエントリーでした。
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*1:ドーナツは極端に甘いわけですがそれはご愛嬌