【アル中】春だからって調子に乗って酒を飲んではいけない(戒め【注意喚起】
自分が依存症だということを認識して以来、薬物関連の再犯に関しては『やっぱりな』と感じるようになりました。
薬物だけじゃなく依存症全般に言えることですが、頭ではダメなことはわかってるんですがそれに抗えないんです。
強烈な欲求がやってきて、その場に依存対象があればもうどうすることもできないなぁと思います。
自分もそうですが、いつスリップしてもおかしくない状況が生涯に亘ってずーっと続くわけです。
過去を振り返ると僕は何をするにも酒を飲んでいましたから、奥さんや友達と昔話をしているだけでも酒の誘惑を感じることがあります。
だから、僕は過去を思い出して語るということをあまりしません。
酒との縁がなかった小学校時代のこととかは全然苦にならないんですが、ハタチ以降は記憶にモヤがかかったみたいな感じですし、酒の誘惑も感じるし最悪です。
完全に切った生活ができればいいですが、そうはいかないじゃないですか。
例えば再犯でこないだ実刑判決を受けた田代さん。
彼は薬物に関する講演活動をずっとやってたわけですから、ずっと薬物のことが頭にある状態でいたわけです。
公判の記事も読みましたが、使用にいたる経緯の中で「今日一日使用しないことのお約束」が「これ一回なら大丈夫」に代わってしまった瞬間を感じることができます。
春は憂鬱な季節です
僕はなんとか飲酒欲求をいなしていますが、それでも強い欲求が来ることがあります。
特に春がそうなんです。
先にあげてますけど、僕の20代は常に酒がついて回ってましたのでこの時期になると花見だ歓送迎会だ新年度会だの理由をつけて飲みまくってました。
その頃から酒がないとやってられない生活を送っていたので、春は毎日ひどい二日酔いで休みの日は家で酒を飲み、勤務中がアルコール分解の時間になってました。
なので、毎日が辛くて毎年3月は「死にたい季節」で僕の中ではおなじみでした。
戒め1
他人を酒の巻き添えにしてはいけない(戒め
3月の風物詩といえば歓送迎会での酒がどれだけ飲めるかを自慢ですが、それをやる人は一旦アル中と一緒に飲むのがいいと思うんです。
量を飲むことがどれだけカッコ悪いことかが理解できると思います。
目が覚めて飲んで、寝るまで飲んでます。
それでも飲み足りないんですよ。意識が飛ぶまで飲んじゃいます。
当然ですけど途中吐いてますし、昼には酩酊して前後不覚ですよ。
その上でアル中は人に飲めって命令してきますからね。
そんなのめっちゃカッコ悪いじゃないですか。
まぁ誰もが『自分はそうはならねぇって』と思ってるでしょ?
なるんだなぁそれが!
僕が思いっきり量飲める自慢してた側だもの🍻
あたなが、アル中に片足突っ込んでるからといって他の人を巻き添えにしないようにしましょうね。
戒め2
外で酒は飲んではいけない(戒め
酒を飲んでいきつく先は崩壊です。
東北も春になると外で寝ても死ぬことはないレベルに気温が上がってきますから花見も相まって外飲みが増えますよね。
外でおじさんが飲んでるだけでヤバいってのに、そういうおじさんはだいたいめんどくさいと相場が決まってます。
近くにそういう人がいたら止めてあげてくださいね。
アル中の平均寿命は53歳というデータがあるんですが、その中には「事故死」も含まれます。
転落とか車との接触とか喧嘩とか。
冬場は外で飲まないからいいかもしれませんがコレからは外でも飲めますから、危ないですよ。
僕は酒をやめてから3回酔っ払いの喧嘩を見てますがすべて屋外です。
飲んでた頃は見たことがないんですが、多分僕がトラブルメーカーだっただけでしょう。
気が付くと周りに誰もいないことはしょっちゅうでした。
人間関係も健康も崩壊します。
酒を外で飲むのは控えましょう。
戒め3
人生を酒で潰してはいけない(戒め
成人してからは友人と飯を食うって場合はだいたい酒があるじゃないですか。
僕もそうだったので、年末は忘年会が近づくにつれ正体不明の緊張を覚えてました。
実家に帰ると母がノンアルコールビールを用意してくれていました。
忘年会は帰省した次の日だったんですが、無性に酒が飲みたくてどうしようもなくて、ノンアルを気が紛れるまで飲んでました。
その数24本。4ケースですね。おなかチャポチャポでした。
冒頭の通りですが思い出につきまとってくるこの感覚が、僕には厄介です。
僕は依存症を自覚してから「精神力」というオカルトを一切信じなくなりました。
耐えることの強さをそう呼ぶなら、そんなもんは存在しないんですよ。
耐えることなんて誰も出来ないんですから。
依存症との付き合いは単に飲むのを我慢するとか欲求に耐えるとかそんな甘っちょろいことではないんです。
欲求を自分の中でどう処理するかなんです。
時には耐えることしかできない場面もあります。
時には自分に甘えたくなる時もあります。
ストレスを感じたり喜びを感じたりして飲みたくなる時もあります。
そういう欲求が来たときにうまく「飲まない」選択まで自分を導くんです。
これが難しいんですよ。離脱症状も相まって。
人はそんなに強くないですから気合いでやめても失敗します。
一番断酒で失敗してるのは「気合でやめてる」パターンじゃないですか?
欲求に気合いで抗えないから依存してるわけで。
僕は終末期は入院を考えてて、「今回の禁酒が失敗したら医者に行くもう強制的に酒を飲まない方法をとるにはそれしかない」と妻にも話していました。
それには至らずに済みましたが、やっとの思いで苦痛を伴ってまで酒をやめて得たものってなによ?って考えると、酒を飲まずにいたら元々持っていたものばかりです。
人生の限りあるリソース。酒で潰すのはやめましょう。
いちいち飲酒欲求を処理するのも無駄な行為だなぁって思います。
春だからって浮かれてはいけない
酒をやめてから春に憂鬱な気分を感じることが減りました。
といってもまだ3回目の春。
精神的には落ち着きネガティブな気持ちは覚えにくくなりましたが、依存症が癒えたわけではありません。
酒を飲む機会は年末と匹敵するくらい増えるので自分への戒めをして新しい年度を迎えたいと思います。
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