【育児】育児は投資だという観点【幼児教育】
以前、うちは自転車操業をしていて毎月赤字だという記事を書きました。
僕も奥さんも正社員で働いてまして田舎に暮らしを考慮すれば、収入額だけ見ればそんなに悪くないと思っています。
でも、お恥ずかしながら貯蓄0世帯です。
なんでそんなにお金がないのさ...と考えてみたら、実は我が家は金の使い方が非常にアレな感じでして、基本的に借金で家計を回していることが判明しました。
二馬力で回しているので、赤字は垂れ流していますがまぁ何とか生きていけてます。
でも、その日生きるためだけにジャブジャブ金を使っているわけではないんです。
どこまでが押し付けでどこまでが教育なのか
会社で加入してる確定拠出年金の他に積立NISAもやってるんですけどこれらは投資というよりも将来の富を今先食いしてるので、せめてもの償いとして子供たちに返すお金の原資です。
富の先食い?子供に返済?
そうなんです、子ども手当は生活の足しに消えてます。
何にそんなに金をブッコんでるのかというと、教育なんです。
実は僕は結構な教育パパでして...
ギャンブルにも散在してますがそれと同等に教育にも突っ込んでます。
だた、これまで教育に結構金を突っ込んでたんですが僕的にはそれが正しいのかどうかちょっと疑問だったんです。
僕自身そうやって育ってきたわけではないので。
ちなみに子供は現在こどもちゃれんじ、こどもちゃれんじイングリッシュ、水泳と公文みたいなのに通ってます。
赤ちゃんは別として2人でも結構ファンキーな月額になります。
子供が赤ん坊のころから僕が大学の勉強を横でしていたので、その真似から始まってるんですが、こどもちゃれんじ系なんて来たその週には全部終わる勢いでやってて消費に供給が追い付いてません。
それが子どもたちのルーティンになってるうちは良いんですが、重荷になっているんじゃないか?健全な成長という答えのない曖昧な指標は達成できているのか?という不安がずっとあったんです。
だってね?
金をかけるということはある種『引けなくなる』わけで...
バランスを見ながらではあるんですが、あくまでも親がピックアップした習い事を子供にさせてるって事に負い目を少し感じてる部分があるんですよ。
バランスが崩れてしまったあかつきには子供が健全に成長できずに「クソじじいがよ!てめーのせいで人生メチャクチャなんだよ!つべこべ言わずに財布寄こせばいいんだよ!!✊」なんて将来になったらどうしようと頭を抱えています。
教育という投資
そんな折、『学力の経済学』という本を読んだんです。
この本を読んでいろいろと勉強になったんですが、特に指針を持たず自身が教育に携わっているわけでもないのに子供に教育を施している僕みたいな人にとってはありがたい内容でした。
経済学者の割には「国債は国民が返済すべき借金」のように書いていたりとウーンと思う点は何か所かありましたが、育児を行う上で大切で誰もがぶつかる点や僕が思ってる負い目もなんとなくプラスな方向に転換できそうなことも書いてました。
例えばこんな一節。
どの教育段階の収益率がもっとも高いのか、と聞かれれば、ほとんどの経済学者が一致した見解を述べるでしょう。
もっとも収益率が高いのは、子どもが小学校に入学する前に就学前教育(幼児教育)です。
この収益ってのは親が得る収益ってわけじゃなくて、教育を受けた子ども本人とってもそれが大きな利益をもたらすよってことを書いてます。
住んでるところが田舎ってこともあって、『そんなに小さいころから習い事なんて...』みたいな言われ方もしますが、どうせ教育は必ず施されるわけです。
だったら一番効果的(リターンが大きい)なタイミングでやればいいジャン?と思えばちょっとモヤモヤが解消されますよね。
投資先として教育を考える切り口は僕もなんとなく感じていたことです。
小さいころに覚えたもの習ったものって大人になっても忘れないじゃないですか。
そういう意味でも「先行投資」という表現がしっくりきますよ。
ワンチャン教育が功を奏して金持ちにでもなったらそれはそれでラッキー!子供にやしなってもらお!ってなりますし。
本にはいろんな投資がある中で一番リターンの大きい投資が「教育」という結論になってました。
ちなみに僕は小2~小6までそろばんを習っていたんですが「習っていた」という事実は覚えていますが計算方法は忘れてしまいました。
人生にそろばんが役に立ったという記憶はありません。
小3くらいの頃に公文を習っていた同級生に計算のスピードで勝ったことが一度あるくらいかな...
投資失敗やん...
投資先に考えた場合の教育へのアプローチ
例えば、ご褒美で釣って勉強させるのって僕は全然ありだと思ってるんですが、そう思ってない人も多いんですって。
『学力の経済学』にも否定的な意見の代表として「釣らなきゃ勉強させられないなんて...」みたいなのが載ってました。
そんなこと言ったって子供はやらなくね?
なんでそんな事になるかって考えれば、勉強より楽しい事を知ってるんだから当然じゃんって思ってます。
目的が「勉強させること」だったら勉強しないことに嘆くより勉強をさせる方法を探せばいいと思ってます。
その方法がたとえ何かで釣ったとしてもいいじゃないの。
投資というアプローチで考えると自然とそういう思考になるので、僕的にはいい考えかただと思います。
ただ、実際やってるのは子供なんですから「あう方法」「あわない方法」があって、仮に「もので釣ったらめっちゃ成績が伸びた」ってならそれは正解ですし、僕は子供と一緒に色々試してます。
一番効果があったと感じるのはやっぱり「一緒にやる」ですけどね。
『学力の経済学』
あと、褒め方は具体的にどうするのか親の教育に対する振る舞いはどうなのかという点も本には書かれてて
ほめ方の一節
「能力を褒めることは、子どものやる気を蝕む」
子どもをほめるときには、「あなたはやればできるのよ」ではなく(中略)子どもが達成した内容を挙げることが重要です。
振る舞いの一節
お手軽なものに効果はない
まず、父母ともに「勉強するように言う」のはあまり効果がありません。(中略)声かけは親としても簡単なのですが、この声かけの効果は低くときには逆効果になります。エネルギーの無駄遣いなのでやめたほうがよいでしょう。
振る舞いの答えは簡単で一緒に勉強に付き合いなさいということでした。
筆者の真の主張は一貫して教育方針と教育研究に対するへのエビデンスの導入ですが、その部分に関しては僕は全然わからないので、興味の赴くままに読みましたが筆者のいう通りであれば日本の教育現場で行われていることはずいぶんと適当なことが行われてるんだなぁと素直に受け取るピュアな僕。
まぁそんなわけはないと思うんですけどね。
筆者の主張は主張でいいですし、現場は現場の言い分があるわけですからね。
読み物としては楽しく読めました。
どの親も、子供にはいい人生を歩んで欲しいと願っていると思います。
なにがいいかはその家庭次第ですが、僕は教育という方向で道を照らしています。
それが子供に重荷になっていたりしたらとずっとモヤモヤしてましたが、「教育は投資」という考え方もあって、それは子供にも親にもいい方向にインセンティブが働くんじゃないのかなぁと感じています。
あくまで投資だからね。押し付けじゃないから!
そう自分に言い聞かせて足早に学校に向かう子供を追いかける僕でした。