【アル中】匿名ダイアリーで素晴らしい依存症回復啓発記事があったので触発されて書いたら長くなった件
最近子供が酒を飲むふりをして「かぁ~酒はやっぱりうまいなぁ!!」とか言うんです。
まぁ、子供的にはままごとのつもりでしょうからいちいち目くじらを立てることはしないんですが一応「それどこで覚えてきたの?」と聞きます。
というのも、うちでは僕も奥さんも子供の前で酒を飲むことはありませんし、親戚の集まりでも酒を飲んでる大人がいる場所にはトラブル防止のために近づきません。
なので酒を飲んで「うまい」だなんて言ってるシーンがどこにあるんだよと率直に疑問です。
子供から返ってきた言葉は「はなかっぱで言ってたよ。はなかっぱのお父さんが言ってた。」
アルコール汚染の現実をまざまざと見せつけられた気がしました。
匿名ダイアリーのアルコール依存の記事
子供の例からみて、アルコール汚染が深刻だ!けしからん!というつもりはありませんけど、子供向けのアニメで酒を肯定するのはちょっと考えたほうが良いんじゃないですかね?
「酒=楽しいもの」っていうすりこみがとても起こりやすい環境だと感じますし、スーパーに行けばジュースよりおいしそうに彩られた酒が売ってるわけです。
それを見た子供ははなかっぱで言ってるし、良いものだって思っちゃうでしょ・・・
アルコールの害について学ぶ前に「酒=楽しい」って認識がついたうえに、周りの大人も楽しそうに飲んでりゃ、そらもうアルコール問題の根の深さが分かります。
それと関連して日々の生活を送るうえで、依存症ってのは理解されにくいってことを肌で感じますよね。
そうなんです。
依存症は理解されないんですから、自分で気付くしかないんです。
匿名はてなダイアリーに自分で気付くことができた人が記事を書いてました。
良記事です。
元はギャンブル依存に向き合う方の記事を読んで投稿されたようです。
僕はギャンブルもアルコールも嗜んでましたんで、良くも悪くも両方の気持ちがガツンと理解できます。
ギャンブルに関してはもともと依存してたってほどじゃないんですけど、ボートは不正に次ぐ不正でやる気出ないし、そうかと思えば競馬も不正受給とかしててなんだかなぁって感じで距離をおいてます。
最近ギャンブルカテゴリのエントリーまったくないですもんね。
自分でもびっくり。
話はそれましたが、このアルコール依存のエントリーを見て僕が感じたのは通院する勇気を持てる凄さです。
筆者の方の行動が僕にはとても良く理解できます。
アルコール依存を発見する第一歩って自分を疑うことだと思うんです。
簡単そうですが、きちんと納得するように自分を疑うってのは難しいことです。
たいだいの人は「自分は大丈夫」と思ってるはずですので。
僕の状態
このエントリーにも書きましたが、酒をやめる前は一晩でウィスキー一瓶を空けてました。
覚えてる限り時系列を並べてみます。
最初から大酒のみだったわけではなくて、元はビール1缶空けられないし空けたら具合が悪ってました。
そこから一人暮らしをして親元を離れてからはワイン一瓶空けるようになるまであっという間です。
23歳の頃で1日ワイン1本みたいな感じでした。ちなみに白ワイン。
26歳でワイン1本だと足りなくなってビール500mlか「美味しい赤ワイン」の180mlをその日の気分で追加してました。
今でも赤ワインを料理で使うときはこれを買ってます。普通に良く出来たワインだと思います。
酒が強くなった=耐性が付いた実感はこの辺でありましたね。
ここまでは朝まで飲むことはあっても、朝から積極的に飲むことは少なかったです。
積極的に昼から飲むようになったのは28歳ごろ。
休みの日は遅くても昼から、早ければ寝起きにビールを飲むようになりました。
ビールがなくなると明るいうちはサングリア、暗くなったらワインを飲んでましたけどその頃になるとワインは1本だともう持たないので2本用意してました。
でもコスパが悪いので、これを買って空き瓶に移し替えるんです。
もはや仕入れのレベル。
30歳を超え子供が生まれて自分の贅沢に金がかけれなくなると、コスパを求めてウィスキーに移行します。
ハイボール→水割り→トゥワイスアップと進んでいくので一瓶なんて結構すぐ空きます。
この飲み方をしておいて、自分に対しての違和感は全くなくて当たり前に毎日酒を飲んでました。
コスパコスパって書いてますけど、パフォーマンスってのはどれだけ早く酔えるかってことですからね。
パフォーマンス単位は「ワイン1本が空になったときの酩酊感/350円」です。
ワイン1本が30分で空くので「30分で得られる酩酊感>350円」の酒を探してました。
これガチですよ。こんな計算しておいてアルコール依存を否定してました。
ヤバない??
ウィスキーになるとコスパが良くなったこともあって依存は進行しましたね。
特にトゥワイスアップを覚えてからは一気に加速した感じです。
それが末期には一晩でウィスキー一瓶開けることに繋がります。
ここまで来ても自分的には何の疑いもなく「こういう人だっているでしょ」程度の認識でした。
なんで飲むようになったのか
僕の生まれは青森なんですが、ご存じのように田舎です。
田舎だとまだまだ「酒が飲めるやつはスゴイ」みたいな空気があります。
ハタチくらいの若者に目を向けると都会でもそういう空気があるんじゃないですかね?
ってことで、アホな僕は何も考えずに酒を飲むようになりました。
一人暮らしで飲んでたって誰にも文句言われない。そのくせ自制心がない年齢だから深みにはまりました。
行きついた先がこれです。
ヤバいと思ってから止める勇気を持つまでが長かった
僕の場合断酒に至ったきっかけ自体は「子供と散歩しながら酒を飲んでた自分に違和感を覚えたから」なんですが、酒をやめたいなというのはもっと前から考えてました。
正確にいえば何度も断酒に失敗してきてます。
匿名ダイアリーでもありますが、
・午前中に今日は飲まない、と考えていても、帰宅時に酒を買ってしまい、結局飲む
これって酒飲みあるあるじゃないでしょうか?
これが起こったことを認識する人は結構多いと思いますが、これを1日目の断酒にすら踏み切らせないアルコールの依存性ととらえられる人は少ないと思います。
僕も良くあったなぁって思いますし、この体験でアルコール依存症を自分で認知できるのが最も幸せなことだと思います。
みんながするこの体験は立派な断酒失敗です。
結果として失敗が積みあがってでも依存症を認識できればそれはそれでいいんですが、僕の場合はそうはならなくて、朝っぱらから子供の手を引きながら角ハイボール濃い目を飲んで散歩するようになるんです。
ちなみに当時もハイボールをコンビニで買うこと自体はヤバいとは思えてます。
でも、会計を済ませて外に出たらもう飲む手を止められませんでした。
飲んでる最中も「ヤバいな」とは思ってます。
酩酊して子供を見失ったり事故にあったりしたらどうなるかは認識してます。
それでもすぐには止められなくてだいぶ時間がかかりました。
ちゃんとした断酒の失敗もしてますよ!
大きく断酒を失敗したのは3回あって、一回目は二週間でスリップ。
二回目は体を壊したことをきっかけに平日は禁酒→いつのまにかスリップ。
三回目はコレで酒の量を減らせなかったら病院に行くと宣言→二日でスリップ。
んで病院を探してたんですが、それから間もなくして結局自分で断酒へと舵を切りました。
酒と決別するには
酒との決別を誓ってそれを実行するまでに2年くらいかかりました。
もし、断酒の必要性を感じてる人がこのブログを見てたらですが、断酒を実行するまでには時間がかかりますからそれ自体に焦る必要はないと思いますよ。
失敗を重ねやすい病ですんで、気持ちを整える準備をしっかりするのが最短かもしれません。
僕の場合、たまたま自力断酒で今は成功してますが、基本的に自力が一番失敗の多い断酒方法だと思います。一番手軽にできますしね。
匿名ダイアリーの筆者は通院で断酒です。
それがどれだけ勇気のいることかは僕はよくわかります。しかも継続してる。
依存症の回復って誰かに助けてもらわないといけないんで、病院に行って断酒に踏み切るのが正しい方法だと思います。
勇気がいることですが恥ずかしいことではないです。
プロポーズみたいなイメージで酒との決別も誓ってみるのはいかがでしょうか?