【アル中】酒のせいで痛い思いをしたのにやめなかったどころかもっと飲んだ話
酒は体に悪いってのは周知のことかと思います。
最近は「量を守れば体にいい」っていうアル中の言い訳もきちんと否定されてます。
まぁ酩酊効果のある有機溶剤が体にいいわけはないってのは少し考えればわかりそうなものですが、酒に取り憑かれているとなかなか気付かないですよね。
某元横綱とか某バンドマンとか某元コンビ女芸人とか一時期洗脳報道がありましたが、酒に関することは多くの人が洗脳されたまま自ら真実から目を背けてる感じすらします。
さて、目を背けていた人間の行き着く先はアルコール依存症です。
僕は今は断酒してるからといって過去には酒に脳を焼かれていたので飲むためのいいわけは無限に出てきていました。
それこそ百薬の長も信じてましたし、脳が萎縮するって話は信じてませんでした。
でも、20代の最後にアルコールが決定的な原因になった病気をしたことがきっかけで酒に関する害を調べる事になります。
と言ってもそこで酒をやめたわけじゃなくて、一番やっちゃいけない「節酒」という愚かな行為のおかげで依存を深めてます。
痛風
ある日いつもどおり二日酔いで目が覚めると右足首が痛いことに気が付きます。
あれ?寝てる間にテーブルの角にでもぶつけたかな?なんて思ってたんですけど、酒が引いていくに連れ痛みを増す足。
コレぶつけたってなると折れたかな?なんて冷や汗をかきながら、もしかすると記憶を飛ばして誰かとトラブルになったりしたんじゃないかって考えもよぎります。
でも足以外は痛くないし傷もない…
やっぱりぶつけたんだな。なんて思ってたんですけど昼過ぎには痛みが増してきて歩けない。もうじっとしてるだけで気が遠くなるような痛みだったんで医者に行きました。
医「骨には異常ありませんね。となると、この年代で多いのは痛風ですね」
つつつつつつつつ
痛風!!!????
まず痛風がこんなに痛いとは思ってなかったですし、痛風は中年がなる病気でしかもいわゆる贅沢病って認識でしたんでまさかこの痛みの原因が痛風だなんて信じられません。
で、採血をして結果がでる数日の間痛風のことを調べに調べました。
病気に対して無知すぎた
痛風の原因は尿酸です。
僕はこの尿酸はよく言われるプリン体、つまり「魚卵」や「ビール」を多く摂るといけないと思ってました。
実際は違います。尿酸が生まれる主たる原因はアルコールの代謝です。
アルコールの代謝に比べ食べ物から摂れるプリン体なんて雀の涙です。
さらに体質で尿酸の排出しやすいしにくいがあるので、僕の場合は酒で尿酸がたくさん生成それでいて排出しにくい体質だったようで、検査の結果尿酸値は12を示しておりました。
ここが大事なのですが、アルコールは、それ自体の分解の際に尿酸を産生し、尿中尿酸排泄を阻害する働きもあるため、血清尿酸値が上昇することが多くなるという事実があります。このため、プリン体を含まない焼酎やウイスキーなどの蒸留酒の飲酒でも血清尿酸値が上昇します。
そして僕の無知はここで止まらず、酒を飲んで壊れる臓器は「肝臓」だとばっかり思ってましたが痛風の記事で指摘されてるとおり腎臓もですし、膵臓も脳も深刻なダメージをくらいます。
僕が脳にダメージをおった証拠が「ワインはポリフェノールが豊富だから健康食品♪」っていう救えないやつです。
酒を飲むのをやめられなかった一番大きな背景は酒に対する無知があったと思います。
酒に対する無知
痛風発作をくらったことで、その痛みの恐怖と新たに得た知識で酒をやめなきゃという思いに駆られました。
駆られた思いはその日の夜には早速「尿酸値を下げつつ飲む方法」を探すまでに後退してました。
黒酢割とかりんご酢割とか酢は尿酸を中和するっていうんで酢で割る方法とかを探しました。
味のついてる酢なら結構美味しく割れてさっぱりと飲めたんですが、やっぱり酒を減らさないといけないよなつって結果として取った行動が節酒です。
節酒とかお試し断酒みたいな顔してやってる事は依存の手助けです。酒で何か問題があるとしたら節酒は絶対にやっちゃいけない行為です。
酒をやめなきゃなって思ったときに取る行動は2つです。
やめるか飲み続けるか。それしかありません。
僕の場合通風を患って痛みから逃げる方法として節酒を始めました。
平日は禁酒して土日だけ飲んでいいよ的なアレです。
で、金曜の夜から日曜の朝まで連続飲酒が始まります。
そりゃそうです。
平日我慢して離脱症状のピークとも言える5日目に飲むんです。
「一週間分を取り返そう!」&「次の一週間分も飲んでおこう!」
酒飲みならこの考えは至って当たり前ですよね?
月から木の4日間は飲んでないわけなんで、金曜の夜、土曜の朝、夜、日曜の昼までは許容範囲のはずですよね?
この生活を始めてそれまで一日ワインボトル2本が限度だったのがそれじゃ足りなくなりました。
で、こういう大容量ワインを買って朝から飲むようになりました。
で、痛風的にも金銭的にも蒸留酒がマシってことなんで程なくしてウィスキーに手を出すことになるんです。
ちなみに平日禁酒は1ヶ月くらいしか持ちませんでした。
その後は酒の量が増えた状態で平日も飲むようになりました。
平日禁酒ってやつですけどこれは山型飲酒って言われる飲み方で結構ヤバいみたいです。
当然当時はそんなこと知らなかったので休肝日取ってるから平気!って思ってましたけど結果を見れば依存が深まって酒量がバンバン増えて行きました。
酒で有名な害といえば肝硬変かもしれませんけど、その手前にいっぱい病気をするはずです。
僕みたいに高尿酸血症をはじめ糖尿病、脂肪肝、膵炎、腎臓病とかですよね。
幸い僕は痛みのある痛風なので体に恐怖として刻まれましたけど、痛みのない病気もあります。
そうなった時に酒やめたいと思ってももうその時点だと簡単にはやめられなく
なってると思います。
今、酒で問題が起き始めて、まだ元気だけど酒やめようかな?なんて思った時がやめるタイミングです。やめて損はないので試しにやめてみませんか???