【住まい】何に金をかけるかの話~北国の冬を越す編~
自宅の建設を考えるにあたって、僕と奥さんの役割分担は明確でした。
僕としては設備に資金を投入したい。
奥さんとしては普段の生活の快適さに資金を投入したい。
そしてお互いはそれぞれの領域には全く興味なしで、予算内なら好きにすれば?という状況です。
そうなるとどこで建てる?って話が結構割れます。
僕としては一条工務店かローコストで建てて設備に資金を投入したい。
奥さんは旧宅がローコスト系の建売なので見た感じでメーカーがわかるのは嫌だと。
その話をすり合わせます。検討してるメーカーの中で一条とローコスト系を省くとミサワホームかセキスイハイムになります。
僕はスペックだけ見て一条がいいかなぁなんて思ったりしたんですけど、営業がNGって他に設備の融通が利かないって噂があるんですよ。一条工務店。
うちで指定したものだけOKです。みたいな。
もちろんメーカーの補償範囲的な話で他所のものを入れたくないってのはわかりますけど、自分で選んだものをつけたいじゃないですか。その方が愛着も湧くって話ですよ?
結局間取りの提案がピンときたのもセキスイハイムとミサワホームですんで、総合的に見ればこの2社でええやんな??
具体的にはZEHです
大枠では風呂に断熱にデザインにといろいろありますが、僕としては太陽光パネルを乗せることはマストです。なんで太陽光かっていうとですね?
性能面の話で今回家を建てるってことで、ZEHってのを知ったんです。
それは断熱性能と太陽光をあわせることで東北の冬の過ごし方を変えられる可能性の話で太陽光はマストです。
ZEHってのは使ったエネルギーを作ったエネルギーで賄うってやつですが、作るエネルギーってのはもっぱら電気です。ってことはオール電化住宅で太陽光だとエネルギーの管理も楽です。
それが太陽光はマストって話になります。エネルギーを作り出さないことには何もできないので、まずは太陽光ありきで家を考えてます。
北の冬
とはいえ北国の冬は太陽光程度の発電量で賄える暖房じゃぁとても過ごせません。
ってか基本的にエアコンだけで凌ぐのは「奇行」で、灯油で暖をとるのがスタンダードです。
でもね。エアコン以外の暖房は強烈にコスパが悪いんです。
旧宅では僕は基本的に冬でもエアコンで過ごしてました。冬を凌ぐためにエアコンのグレードを一番上にしてたくらいです。
それくらい光熱費は問題です。
ただでさえ低賃金の東北なのに灯油買って燃やすんですよ?
札束に火をつけてんなーってのを毎年感じます。
冬なんて収入の3割は光熱費に消えるんですけど、そうしないと暮らせないわけですよ。。。
旧宅の光熱費
光熱費については毎年いろいろと試してました。
例えば1シーズンエアコンを回しっぱにして、電気代を確認してみました。
その時の電気代は1月〜3月までが2.5万〜3万くらいで、これにプラスでガスが1万位。
エアコンを間欠運転した年もあります。その場合は5千円/月くらい電気代が低くなります。
エアコンでよく言うつけっぱなしで安くなる!ってのには限界があって、冬は気温がマイナスなので外気から集めてくる熱がなくて暖房の効率は落ちますし、室内と外気の差が25度くらいになるわけで室温を維持するのにも結構電気を使います。
東北の冬は間欠運転の方が電気代はかかりません。室外機に熱を与える方法を知ってる人がいたら教えてください。切なるお願いです🥺
ちなみに電気と灯油をハイブリッドにして間欠運転にすると電気代は間欠運転に比べて3千円くらい減って安い時の灯油だと月5千円くらいって感じです。
一番良いのは費用的にはエアコン単体の間欠運転ですが、過ごしやすさを考えると灯油とのハイブリッドです。
いずれにせよ冬場の電気とガスが4万ですよ。。。ZEHならこれがゼロになるんですよ?
当然、電気代の負担の少ない家を作りたいという思いから、吹き抜けはNGですし、居間に階段をつけるのもNGです。
居間階段の必要性ってのがよく理解できてなくて、キッチンの臭いとかダイレクトに家中に広がっちゃったり、2階の冷気が入り込んできたりしません?
ハウスメーカーの営業は「家族が顔を合わせる時間が増えるから」とか言ってましたけど、思春期になったらそれが原因で家に帰って来なくなるまであるぞと。。。
僕は子供が帰って来なくても熱は逃げない家を作りたい!というところになります。
断熱の話
そういう意味では一条工務店は理想だったんです。
営業が合わなかのは仕方ないにしても一条工務店が支持を集めてる理由が分かりますよね。今回は色々思うこともあったし、快適な家ってのは断熱だけで決まるわけではないと思い断腸の思いで一条はパスしました。
そうして性能No1の一条工務店に別れを告げましたが断熱、暖房についての話を少ししたいと思います。
北東北で「冬はエアコンだけで過ごせる」って話をすると大概の人が懐疑的です。
冬はエアコンの効率も落ちるんでそう思うのも無理はないんですけど、旧宅は断熱等級が3だったんですがやってやれないことはないって実証済みです。
金はかかるけど一応やれるわけですから断熱性能をあげると当然光熱費は抑えられると。
そしてエアコンだけになれば灯油を燃やした時の結露とか火災とか怪我とかの心配も減らせます。それはもうハッピーですよね??
じゃ、どれくらいの断熱性のが必要なのさってのを調べ始めると「日本の断熱はカス」「日本は断熱後進国」「日本は断熱を知らない」なんて散々な記事が溢れてます。
北東北に住んでる身からするとにわかには信じられないですよね。
だって、断熱性能が低いと死ぬみたいな論調で書かれてるんですもん。生きてるし!
ただ、どうやら断熱意識が低いってのは確かなようでもっと寒さが厳しい地域では日本の高断熱ですら建築基準法を満たさないような地域もあるとか。
じゃ、実際にどこを目指して立てれば良いのさっていうと、このサイトがとても参考になりました。
断熱性能に関してはこのサイトにもあるように激推ししてるメーカーとそうじゃないメーカーが分かれます。
激推ししてるところだと換気扇回すと負圧で扉開かないレベルの機密性を確保できるみたいです。
ちな大手になればなるほど断熱性能には触れない方針が強まる感じがします。
断熱性能に自信のあるメーカーはUA値0.2とか出してますし、それはそれで住み良いんだと思いますが、上にも書きましたが断熱だけで住みやすさが決まるわけではないです。
ですけど、やっぱり惹かれますよね〜あったかい家。冬の光熱費が気にならない家。
ただ、断熱性能って追求すれば割と沼にハマります。ZEHでも足りないとか言ってる専門家も結構多いです。
そこで、ちょうどいい塩梅としてZEH基準の断熱性を目安にすればいいよってのが上のサイトです。
ここはひとまずこのサイトを信用して、断熱に関してはZEH基準を目指して資金を投入していこうと思います。
太陽光載せるんだからこれでZEH達成するわけでしょ?なんなら冬でも人から出る熱だけで部屋あったまらない?そこまでの断熱性能は無理なん?
じゃぁもういっそのこと東北に住むなよ!って話ですが、そんなワガママをハウスメーカーにぶつけていきたいと思います。