【学習】30過ぎて大学生になった経緯と結果
僕は30を超えてから大学へ入学しました。
30手前で転職しまして、年も年だし最後の転職だ!と思い、最初の2年は猛烈に仕事に関して勉強をしました。
その中でいくつか資格を取ったのですが、より上位の資格を目指すには高卒の学力では厳しくなっていました。
さらに仕事面でもこれが影響する場面が増えてきました。
もちろん、学歴が絶対的な意味を持たないことは理解しているのですが、チャンスが回ってくる機会といいますか、バッターボックスに入る機会が違うといいますか、表現は難しいのですが、有り体に言えば「学歴コンプレックスを抱えていた」と思います。
そろそろ通信課程を考えてる人の願書請求が始まるころだと思ったので、入学のきっかけや僕の勉強の仕方を何回かに分けてつづっていこうと思います。
卒業を前にして思ったこと
今思えば、多分何か変化が欲しかったんだと思います。
仕事も慣れてきて、余計なことを考える余裕が生まれていたんですね。
そんな時って誰でも「あの時勉強してれば〜」なんて思いませんか?
僕はそう思うことが多かったです。
大学で学ぶということがどういうことかを体験したかったのいうのもあります。
そんな気持ちがずっとありまして、一念発起し2015年4月に大学へ入学しました。
現役の時は大学進学なんて候補に入っていませんでしたから、大学というものはどういうものか、何をする場所なのか*1というのがよくわかっていませんでした。
学力なんて中学生レベルですよ。
資格勉強をちょっとやった程度で10年以上ちゃんとした勉強はしていません。
そんな状態で入学しても、勉強を続けていけばきちんと卒業できます。
そう考えると4年間アッという間でした。
やってる間は地獄のような日々でしたが...
入学した経緯
仕事に関する資格を取ろうとした時、高卒の学力では問題を解けなくなっていました。
お恥ずかしい話ですが僕は大学に入るまで、微分・積分ができませんでした。
でも、取ろうと思った資格は1問目からこれらを使います。
参考書を買って最初に見た問題の解説にラプラス変換が載っていて心が折れたのを覚えています。
常日頃「あの時勉強してればな〜」なんて思っていたことと、ラプラス変換の解説をネットで探したところ色々な大学の講義資料がヒットしたんですね。
この時、自分の中で
「大学行ったらこういう勉強を教えてくれるのか…でも基礎学力も全く無いし、ついていけるのか?」
なんて思いつつ社会人でも通える大学みたいなのを調べ始めました。
資格浪人するのも嫌だし、いっそのことのんびり大学通うのもありだよななんて勘違いもしつつ、情報を集めていたら通信制の大学で理系の学部は帝京大学だけということが分かりました。
じゃ、その学校ではどんな授業をしているの?と調べてみると、学びたい内容とマッチしていました。
なので衝動的にですが、入学することを決意しました。
4年後の結果
結果としては、無事卒業まで漕ぎ着けることができました。
もちろんのんびり学生生活なんて送れませんでしたよ。
それどころか泣きベソかきながら勉強してました...
就学中に第二子が生まれたなど様々な環境の変化があったり、当たり前ですが大学の勉強は想像していたよりも遥かに難しかったりして何度も気持ちが折れそうになりました。
仕事、育児、勉強を全てハイクオリティで行うことの難しさを実感した、とても濃い4年間でした。
そして、何より「やればできる」という自信、挑戦することの意義、達成することの素晴らしさを体験し、充実した日々を送ることができました。
ちなみに、大学の通信課程は卒業率が低い(全国平均で14.7%)です。*2
卒業者の内訳は編入生も含まれているので、高卒から通信課程に入学しストレートで卒業するのは、とても困難を伴うと入学の際に学校側からも言われていました。
それでもなんとかなるもんです。
協力してくれた家族には本当に感謝をしてます。
最後に
4年間を通し、大学で学べたことはとても有意義でした。
通信課程の勉強スタイルは
①授業で配布されるテキストを読む
②自分で調べる
③不明点は教科書を読む
④レポートを書く
この繰り返しです。
これは仕事にもダイレクトに活かすことができることですので、大学の勉強を通じて仕事の質も向上したと感じています。
これが、30代の僕に勉強する事の有意義さや、視野が広がる意味、新しい視点での世界を実感させてくれることになりました。
本当に学んで良かった。
10代の頃は勉強に対する意欲なんて微塵もありませんでした。
20代の頃は酒におぼれた日々を過ごしていましたし、30代で学生です。
「あの時もっと勉強してたら…」と思った瞬間、「あの時」ではなく「今、この時」が勉強をするタイミングなのかも知れませんよ?
最後に僕の好きな言葉を以下に掲載します。
誰が言ったか分かりませんが、これから進学しようと思った時に背中を押してくれた一言です。
『10年後にはきっと、せめて10年でいいからもどってやり直したいと思っているのだろう。 今やり直せよ。未来を。10年後か、20年後か、50年後からもどってきたんだよ今。』
出典:2ちゃんねる