【アル中】酒をやめて終わりじゃないという話
昨年末、友人と忘年会を開きました。
基本的に幹事は僕がやっていて、アル中時代は毎年開いていたんですが、ここ数年は忘年会はやってなかったんです。
酒をやめたということと、大学が3年目〜4年目になり勉強のレベルが上がったこともあって正月に帰省してる時間がなかったんです。
でも、今年は子供も生まれたので孫を見せる意味も込めて帰省しました。
それと合わせて、せっかく帰省したんだし、断酒して3回目の正月だし、まぁ大丈夫だろうと思って友人との忘年会を開きました。
今回の幹事はS君。高校時代からの友人です。僕と小生君とともにこの3人は忘年会皆勤。
色々準備をしてもらって助かりました。
で、実は断酒をしてから「友人との飲み会」をするのが初めてだったんです。
なのでちょっと不安でした。
今年の夏、珍しく青森県に出張があって、その時に小生君と飯を食ったんです。
お互いノンアルだったんでそんなにキツくなかったんですが、今回はどうかなぁと。
その日が近づくにつれ、僕の中では飲酒欲求は高まってました。
不安を誤魔化すかのように実家に帰ってから毎日ノンアルコールビールを最低10本は空けてました。500m缶ね。
これは朝から晩まで常に飲んでた感じです。一日中ずっと飲んでました。
社会に出てから友人と遊ぶ時には大体酒がつくじゃないですか。
そのイメージがあったのと、酒を飲まなかったとして、友達との会話がつまらないと感じでしまったらどうしよう。
そうなったらいっそ飲んじまうか?と自分の中で彼らとの関係性が変わってしまうかもしれないという恐怖がありました。
ストレスや不安を感じると酒が飲みたくなるのは誰もが分かると思います。
飲んだからと言って問題が解決されるわけではないことは理解しているので飲みませんでしたが...
全然問題なかったです。
考えても見れば、彼らとは未成年の頃からの付き合い。
当時はノンアルコールの付き合いが大半な訳で、それでもワイワイ楽しくやってたわけです。
箸が転がっても面白い年頃だったってことはありますが、皆それなりに歳をとりそれなりに人生を歩みその話するだけでも全然楽しかったです。
ってか酒有りなしはあまり関係なくて、ノンアルでも酒飲んでる時と変わらず楽しめました。
居酒屋を出たあとはパチンコ屋に行って軽く打ち、そのあとカラオケとまぁやってることはハタチのあんちゃん達と変わりませんからね。
あと5年もしたらみんな不惑ですよ?
世の中こんな不惑であふれてるのかよ...
これで、断酒してから仕事、家族、友人の飲み会を一通り乗り切りました。
生活から酒がなくなってから、1000日経とうとしていますが、断酒したことで悪くなったものはありません。
先に書いたように、友達とかの関係性が変わってしまったらどうしようとか、今まで「楽しい」と感じてたことは酒でそう感じてただけで実はつまらないものだったらどうしようとか思いましたが全然そんなことないですね。
まぁ会社の飲み会はしんどみが深くなってますけど、それ以外は平気です。
今回、僕は自ら運転手をかって出たんですが全然これでいいんです。
これまで彼らにどれだけ迷惑をかけてきたのかを勘案すればこれくらいなんでもないことなんですよ。えぇ。
忘年会が終わってみんなを送り届けて帰ったころには25時を過ぎていましたけど、昔と変わらず楽しい時間を過ごせてホッとしました。
なんだ、酒なんかなくたって全然楽しいじゃん。
そう思うと酒に支配されてたこの10数年はもったいないことしたなぁなんて思っています。
なんてったってこの10年。酒で人間関係結構ぶっ壊してきましたからね。
こればっかりは心の奥底に澱のような感じでずーっと残ってます。
本当の意味でまだやっていないこと
飲酒問題は僕が抱える問題です。
断酒するにあたって家族にも協力をしてもらって、安定的な生活を取り戻すことができました。
しかし、僕が一方的に迷惑をかけ断絶している人たち。
この人たちに対して禊は済ませていないんです。
中には酒を飲まない人もいたので、アルコール依存でそうだったんだと僕が理解を求めるのもなんか違う気がします。
そうなると、時間だけがどんどん過ぎて行って結局謝罪もなにもできないままです。
それこそ酔っぱらった意識のまま連絡先を消してしまったりした人もいまして...
僕自身がそういう人間だという印象をもたれるのは仕方ないんですけど、けじめとしてどこかできちんと謝りたいと思っています。
酒をやめて、人間関係もちゃんと修復した時が本当の意味で依存からの脱出だと最近思うようになっているという話でした。
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