【アル中】断酒の最初は思いを吐き出した方がいいと思うけどその相手って難しいよねって話
こないだTwitter断酒部を眺めてたら、あるツイートが目に止まりました。
断酒の辛い時期にどこに(誰に)相談しますか?って内容のツイートでした。
悩みますよね。
そのツイートに対するリプは深くは見なかったんですが、ふと自分が辛かった時期にどこに相談してたかを思い起こしてみました。
僕の場合は断酒を始めた当初はそれを相談できる人は奥さんしかいなかったんで、奥さんに相談してたってことになります。
この記事にも書いたんですが、基本的に断酒は一人ではできないと思ってます。
思ってますが、相談先は厳選したほうがいいと感じてます。
相談をするということ
相談するってとアドバイスを求めてると思われがちですが、断酒の場合は気持ちを吐き出したいって意識の方が僕は大きかったです。
そもそもなんですが、相談相手がアルコール依存症がどんな病気って認知してるってパターンはそんなに多くないと思ってて、多くは酒を普段から飲まない人か自分が依存症だって認知してない依存症の人だと思います。
そうすると、離脱症状の辛さに対するまともなアドバイスって得られないんですよ。
どっちの人からしても「そんなに辛いなら飲めば?」ってことになります。
そういう事もあって断酒の辛さに対処するアドバイスが欲しいわけじゃないんです。
辛いこの気持ちを黙ってぶつけさせて欲しいんです。
ちなみに喉元過ぎれば熱さを忘れるわけですが、僕が人生の中で一番精神的に辛かったのが断酒の離脱症状でした。
精神崩壊のギリギリのところの緊張感を常に保って飲酒欲求を抑え込んでる感じはやっぱり体験した人にしかわからないと思います。
なので、ただただ辛さを吐き出したいんです。
今自分がこんなにわけの分からない辛さと戦ってるってのを聞いて欲しい。
全く勝手な話ですよね。
ですけど僕は「家族が幸せに暮らすにはこの辛さを一緒に乗り越えるしかない!もしまた酒を飲んでしまったら一家離散は避けられないんだ」と。だから「飲みたいなら飲めば」なんて言ってくれるな!というようなことを奥さんに愚痴っていました。
それでいて2分に一回は「酒が飲みたい」とのた打ちながら部屋の隅でただただ耐えていました。
相談するっていうより話を聞いて欲しい。この辛い気持ちを吐き出したいんです。
相談先はどうするか
ここで重要な問題に直面するわけです。
アルコール依存症の愚痴を引き受けてくれる気前のいい人間なんていないわけです。
場合によっちゃ断酒に進む気持ちを折ってくるのもいると思います。
特に世代が上がれば上がるほど「酒をやめるのは気合い」とか「酒をコントロールできないのは意志が弱い」とかいう間抜けな意見が増えるので自分の親とかは相談先に向いてないと感じます。
そういう意味では断酒会ってのはやっぱりよく考えられてて、否定しないとか黙って聞くっていう痒いところにばっちり手が届いてるんですよね。
でも、断酒会って敷居が高い気がするわけですよね。
そこで僕が相談先にした奥さんってのはそれが最適だったんだと感じてます。
パートナーだったらあらかじめ「黙って聞いてくれ」「適当に相槌打ってくれ」って言っといて思いの丈をぶつけられますし、この先の相談って意味なら真剣に聞いてくれますよ。多分誰よりも酒をやめて欲しいって願ってるのがパートナーです。
酒をやめるきっかけは色々あると思うんです。
それを相談するのはやっぱりパートナーじゃないでしょうか。
色々と心も不安定になりますし、離脱症状は強烈に苦しいですから一人で辞めるってことはなるべく避けて頼れる人を確保してからやめていきましょう。
Webの使い方
リアルに相談できる人がいた方がいいってのを僕は感じます。
断酒会もリアルな集まりだから断酒の継続に効果があるんだと思います。
断酒会に参加しなくなった人はスリップする可能性が高くなる事も指摘されてますし、スリップにつながるHALTにもlonelyが連なってます。
思いをアウトプットするってことが断酒だけに限らず必要なことなんですが、例えばこうしたブログとか断酒のサイト、ツイッターなんかはある程度落ち着いたら始めるのがいいと思います。
なんというか、Webって手軽すぎる感じがするんですよね。
もちろん手軽に断酒するのはいいと思うんですが、本気で断酒しなきゃいけない人はアウトプットよりも先に自分の内面と向き合うことが先決です。
そういう意味ではSNSでアウトプットする前に自分をよく知る人と懇々と話をしてみるべきなんです。
これまで酒でどれだけの迷惑をかけてきたのか、なぜそんなに酒に逃げることがあったのか、そういうところに向き合ってみると離脱症状に打ち勝つ力がつくと感じています。
Webを相談先にする時はある程度慣れてからがオススメかなって思った次第でした。
まずはパートナーに頼ってみてはいかがでしょうか。