【アル中】酒をやめるのに一番必要なことは自分にケジメをつけることなんじゃない?って話
こないだ「酒なら躊躇なく買えたのになぁ」っていう主旨のツイートを見かけました。
なかなか深いなぁなんて思って。確かにそうですよ。
僕の場合毎週4Lのウィスキーと毎日の晩酌の追加で一週間で10000円くらい酒に無くなって行きました。
一日1000円以上ですよ?
酒飲むためにめっちゃセコセコしてたなぁ
酒をやめた今毎日1000円使えって言われたら躊躇しますし、そもそも酒以外に使うことはたくさんあります。
なんなら微課金で楽しんでるスマホゲーなんて1000円課金するのに心臓バクバクでとても勇気が要りますし、一回課金したら二週間は課金しません。
それが酒となると「生活必需品扱い」になって何よりも先に予算を割いてたわけです。
酒ですよ?無くてもいいんですよ?
僕はそのツイートを見て「毎日の晩酌に予算を割いてる」時点でアルコール依存症だなって感じました。
飲まない人からしてみれば、毎日なくてもいいもを買うってのは結構異常です。
ギャンブルやらない人から見ると100円の馬券買うのも異常に感じるじゃないですか。それと同じです。
そういう観点から過去を振り返っても、僕の飲み方はアルコール依存症のそれだったんだなぁと思ってます。
大切なものとは
酒を飲んでようが飲んでなかろうが大事なものって変わらないと思うんです。
人それぞれあるとは思いますが、酒ではないですよね。
僕がアル中時代に大切だと思ってたのは子供だったり、自分の時間を満足に過ごすことだったりでした。今もそれは変わりません。
酒の嫌なところって、その大切なものについてまわることですよね。
子育てをつまみに酒、一人の優雅な時間は優雅な酒みたいなね。
で、いざやめようとすると離脱症状の辛さに参ってしまうわけです。
やめるって決心した側から切ないような、悲しいような気持ちになるのも離脱症状ですよ。
一昔前に「やめさせない系ブラック企業」ってのがありましたけど、酒ってそんな感じですよね。
ブラック企業と同様に酒もそこから逃げないと大事なもの根こそぎ失います。
酒から逃げるというか、酒なしで大事なものと付き合ってみましょう。
そういう提案です。
酒をやめられない人はたまには下を見てもいいんじゃないでしょうか
これこれ!これがオススメですよ!
酒がやめれない大きな理由の一つは離脱症状に耐えられないからだと思います。
僕が離脱症状と戦ってる時に熟読してたのが、まんしゅうきつこのアル中ワンダーランドとこのサイトです。
アル中ワンダーランドはまんま自分の体験談と同じだったんで下を見てたわけじゃないですが、サイトの方はスリップ体験は序の口、離別、失業、認知症と酒にまつわるリアルが描かれてます。
ちなみに、僕は離脱症状と戦ってる時にこれらを見て「全然自分はマシだ」と思ってました。
客観的にみればたいして変わってないと思いますが、断酒初期の一番心が折れそうな時に「自分はこうはなりたくない」と強く感じ続けることができたサイトでもあります。
酒をやめたいのにやめられないで焦ってる人は、たまにはこういうのを反面教師にしてもいいと思うんだけどなぁ。
断酒中だから自分の過去を受け入れられる気がします
僕が記憶にある中で最初に酒を飲んだのは小2くらいです。10歳になる前だったと思いますが、親父が祖父母宅で飲んでた時に「お前も一口飲んでみるか」って言われて口にしたビールです。
多分昭和だとこの行為自体たいして珍しいことじゃないと思います。
で、当然「まずい」って感じました。
今思えば味なんて関係ないんですよ。薬物をこの時点で脳が知ってしまったわけでアルコール依存になるのは既定路線だったのかなぁなんて思います。
高卒で社会に出てから、今もそうだと思いますが地方都市にまともな仕事なんかなくて、残されてた仕事は飛び込み営業とかそんなんばっかりでした。
営業会社にいると当然のように飲み会があるわけです。
小二で覚えた薬物の才能を開花させる時が来たんです。
若くて勢いのあった当時の僕はぼちぼち成績も取れてて酒もぼちぼち飲めてたので結構可愛がられていました。
20そこそこのあんちゃんとしては割合高い店とか連れてってもらってました。
当時はそれでいいと思ってましたし、今思えばそういう社会は良くないですよね。
二日酔いで仕事はたまに遅刻したりとかありましたけど、営業の世界は数字がなんぼですんで文句言われることもなく、自分の思う通りに毎日を過ごしてました。
そんなんですから、プライベートでも当然酒を飲んでは暴れちらしてました。
当時は100%僕が悪いことでも酒の勢いのまま相手が悪いってことにして言いがかりをつけたり、飲み歩いてアパートに夜中に帰ってきてそのまま騒いだり、よくあったのはどこかで吐いた記憶はあるんだけど、どこで吐いたかがわからないので掃除しに行くことすらできないとか、そもそも二日酔いで目覚めてるのでそのまま迎え酒をして1日が終わったりとか。。。
こういうアルコール依存を認知していない時期のことを僕は恥だと思っていますが、過去を過去として受け入れています。
断酒よりも受け入れることの方が大変です。
今も心を存分に抉ってきますし、酒に逃げられないのでちゃんと自分の中で処理しないといけないんです。
毎晩毎晩、思春期を思い返して恥ずかしくなるあの感じがやってきます。
思春期ならまだ気持ちの行き場もありますけど、大の大人がやらかしてるわけですから処理が大変です。
とはいえ断酒を続けるためにもちゃんと受け入れることが、飲酒を繰り返さないための僕のできることだと思います。
そんで20代半ばになってから色々気づいてきます。
これまではただ若い勢いだけで仕事ができたこと。
年を重ねて仕事にも重みが出てくると立ち行かなくなること。
立ち行かなくなるといわゆる窓際になること。
そこで、10年前の僕が出した答えは「飲み会で一番になる」ことでした。
ほんとどうしようもないと思います。
でも、誰かに勝てることを思い浮かべると「酒を飲むこと」しか出てこなかったんです。
だから、そこから断酒をするまでの間、というか断酒をしてからもしばらくは会社内で「飲み会」と聞けばどこへでもすっ飛んでいって飲んでました。
南は神奈川、東京、北は青森までです。
それで30を超えた頃に得たものは大酒飲みの勲章と、いくつかの病気とギスギスした家庭でした。
酒を飲んでもこんなもんしか得られなくて、おまけに酒飲みながら2歳の子供と散歩するようになるわけです。
極め付けはこれをイケてると思ってましたからね。酒が見せる世界はどれだけ歪んでるかって話ですよ。
酒飲んでる人は間違いなく、酒やめる前の僕と同じ行動をしてます。
「そんなことしてないよ」って思うじゃないですか。
してるんだよなぁ〜〜
だって、僕もあなたも同じ普通の人なんです。
大事なものは色々あると思いますが、それを失う前に、酒やめませんか?
僕はちなみに一通り失ってます✌️