【アル中】断酒が決定的になった色々なこと【もうすぐ断酒1000日】
アル中の平均年齢は53歳程度です。
ということは僕の人生の6割はもう終わってしまったということになります。
40才になって「あ~人生の折り返しだよ~」なんて言おうと思ってたんですが、すでに6割を終えていると。
人生はマラソンに例えられますが、マラソン選手なら世界を獲れるレベルのハイペースですよね。
本人はまだ半分も来てないと思ってんだから!
この記事で酒に対する思いをある程度ブチ撒けています。
酒のことになると、今まで心の中にしまっておいた思いがドドドっと溢れてきます。
酔っぱらって管撒いてた分が、今は心に溜まってるんだと思います。
でも、そんな大げさなことじゃないですよ。
日頃全く気にしないレベルのものが、酒を飲むと見過ごせないほど大きなものに感じられて管を巻いていました。
まぁそれを外に出してあげるのも必要なことだとは思っています。
なので、長いエントリーはそういう意味もあるんです。
ただ、間違っても「酒を飲んだから本音が出る」わけじゃないんです。
酒を飲むと「どうでもいいことがスルーできなくなる」んです。
ここ重要!
おまけに攻撃的になるし。
そりゃ面倒も起こすよって感じですよね。
なので過ちを繰り返さないためにも、飲酒欲求があった時に見直せる記事を書いておきたい。
そう思いました。
断酒はその時、その瞬間に酒を飲まないという選択の積み上げですから、飲みたくなったらなぜ断酒したのかを振り返ることが重要だと思っています。
最近だと田代まさしさんの逮捕が記憶に新しいと思いますが、スリップする要因の一つに「健康になること」があると考えています。
健康になったことで、断酒した時点の状況より心身ともに相当マシになってるので、今飲んだって大丈夫だろとしばしば思います。
スリップは本当に人ごとじゃないんです。
今回は僕が酒で失った健康について書いておきます。
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酒にお別れした決定打
今、断酒して3年目、具体的には2019/12/25で2年6か月なのでだいたい900日酒を飲んでいません。
料理とかケーキの香りづけ分は省いていますが、液体では一滴も飲んでいません。
実は酒をやめる決意をしたときは、体の異常を自覚してたわけではないです。
じゃ、なんでやめたの?
って話ですが、客観的に見て自分が不審者に思えたからってのが一番大きい理由です。
マジですよこれ。
アルコール依存の最中って正直自分じゃわからないんですよ。
周りの人だって同じように飲んでるように見えるし、自分より多く飲んでる人もいる。
なんなら飲んで暴れてるオッサンとかを「あぁはなりたくねぇなw」なんて言って見ていた側です。
下を見て、自分はマシだと思ってました。
酒は生活に密着してるし、飲んだってある程度は普段通りの生活ができるから、自分がアルコールに依存しているなんて全く気づかなかったです。
ウィスキー1日1本空けて気づいてないんですから、傍から見ればイカレちゃってるジャンキーですよね。病気です病気。
アルコール依存症も立派な病気ですが、アルコール起因の病気は色々あって、僕はアルコール依存を認識する前に痛風発作を起こして病院に行ってます。
尿酸値は驚きの12.0!
医者からは「こんな数値見たことないですよ!今までなんともなかったんですか!?」と驚かれました( ✌︎'ω')✌︎
調べてみると日本人は遺伝的に尿酸を排出しづらく、貯めやすい性質を持っていることが多いみたいで僕もそれなんだろうと思ってます。
この時は酒が原因なんて思ってなくて、食生活を見直したり運動すればいいんだろ?と思ってました。
無知って怖いですよ。
尿酸を下げるために食生活を見直して運動して、その晩に酒飲んでるんですよ?
迷信を信じ切ってビールや魚卵を避けてましたが、さっさと酒やめろって話です。
薬で尿酸値をコントロールして、あの激痛に襲われることはそれ以来なくなりました。
「痛風は足に出る」みたいなイメージだったんで、はっきり認識した発作はこれが初めてだったんですが、僕は10代後半から原因不明の腰痛を持ってました。
それが想像をはるかに超える激痛なんですが、考えてみるとこの腰痛も痛風発作だったんでしょうね。
痛みの質が同じでしたし、薬を飲み始めてから1度も腰痛が起きてません。
それまでは年に一回は必ず起きてたんですよ?
ってことは10代後半から僕は高尿酸結晶だったでことでしょ?
もう腎臓もボロボロなんじゃないの?大丈夫?これ
この痛風体験から断酒をするまでは4年かかっています。全然やめる気なかったんです。
しかも、断酒後も「しばらくしたらコントロールしながら酒を飲めるだろう」とか思ってたました。
そんな僕にめでたく天罰が下ります。
昨年初めての人間ドックを受けたときに、こんなことを聞かれました。
「お酒を一生分飲んだ自覚ってあります?」って。
膵臓が肥大?してるらしく、これになるのはいわゆる酒飲みの人が多くて、さらに40代以降に目立ってくるそうです。
それが指す病というのが「慢性膵炎」なんです。
慢性膵炎をググった結果、僕の中で決定的な何かが切れました。
ジョナサンばりに切れました。
将来の糖尿病はほぼ確定し、すい臓がんも視野に入ってきますからね。
すい臓がんといえば発見=死亡でおなじみで、酒飲みの死因と言えばこれ!て感じですよね。
僕はアルコール依存で精神を焼かれ、慢性膵炎で肉体を焼かれました。
もう治らないんです。
膵炎って。
肝硬変と同じで臓器が線維化してしまった状態ということです。
これが決定打になり断酒の人生を選択しました。
断酒して2年経って診断されたわけですが、元々から膵炎だったんでしょうね。
全く自覚はなかったです。
それまで、酒は飲める人飲めない人、強い人弱い人の分類で分けられると思ってましたが違うんですよね。
ロシア人だからガブガブ飲んでも平気なんてことはなくて、人が一生に飲める酒の量は決まってるんですよ。
僕は高校を卒業してから働きに出ました。
働いてから酒に依存するまではあっという間でしたよ。
この記事にも経過を書いてます。
で、高卒の小僧に残ってる仕事ってパンチの効いた仕事が多くて、どの仕事も酒を飲まされることが多かったんです。
飛び込み営業をしていた時は、毎週末朝まで飲まされてましたし、アポ営業の時は毎日飲まされてました。
いわゆる『飲ミュニケーション』だったわけですが、僕も当時は大して飲めなかった割に付き合いにはよく出てまして、「酔っ払う」ことを覚えていきました。
当時はパチスロ北斗の拳がホールを席巻してまして、週末は一人暮らしをしていた僕のアパートに友人が集まっては、朝まで飲んでそのままホールに行き、終わった後はまた飲んでという生活をしていました。
なので20歳くらいから毎日酒を飲むようになって、30歳手前で痛風、35歳前でパンクしたということになります。
上の総量に関する記事だと、毎日飲んでいる男性だと14年で総量がくるということですからだいたい計算も合いますね。
それだけ僕は酒を飲み、限界を迎え、ようやく色々と自覚したということです。
30歳くらいまでは、好き放題酒も飲んで飯も食って遊んでも特に大きな異常もなかったんで「強い体に生まれたわぁ」とか思ってましたが、とんだ勘違い野郎でした。
酒で悪くなるのは肝臓くらいの認識だったので、慢性膵炎なんて思ってもみませんでしたし、調べた時は何かの間違いだろうと思いました。治らないって何よって。
ただ、酒をやめる大義名分を手にしたのも事実です。
僕の環境では、酒を飲まない理由を人に説明する機会がまだたくさんあります。
その時に、「いや〜アル中で」とか「アルコール依存で〜」なんて言っても理解されにくいんですよ。
その時に分かり易い病気があればとても楽です。
なので今は『僕は慢性膵炎だから飲めない』と言えば、その病気がどうなのかは置いといて「じゃぁ仕方ないか」となることは多いです。
あと、ここまで「飲めない」「もう一生分飲んだ」ということがハッキリしてればそれはそれで清々しい気持ちもあるので、自分でも飲まないことに納得しやすいです。
無理してこれ以上飲んでたら53歳で迎える寿命がもっと早まってたかもしれないので、依存症と認知できたことも良かったと思っています。
あれ?
いいことしかないじゃん?
酒のせいで人生を失ったのはそうかもしれませんが、それのおかけで人生について考える時間が増えたことは僕にとってはいいことです。
そう考えると、僕の断酒のきっかけは確かに底つき体験だったのかもしれませんね。
こうして断酒を自分の意思でないところから見てみると、自分ではそこまでいってないとこの期に及んで思ってましたけど、普通にみんなと同様に底つきをして断酒を始めるに至ったんだなぁと感じました。
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